【7474号】目黒区職労 国民春闘方針(案)~最終~
私たちの職場環境について(続)
(1)若年層の離職について
現在、特別区を取り巻く状況は、特別区を志望する受験者の減少(技術職は定員割れ)に加え、若年層職員の離職問題があります。
この間の特徴として、年度途中に離職(転職)するケースが多くなりました。そのため、若者が去った職場では、残された職員が離職者の仕事をカバーしなくてはならず、さらなる過重労働を誘発しています。その結果、労働環境が悪化し病欠者も発生しているケースもあります。
新人が採用されるということは喜ばしいことですが、一から職員(新人)を育成していかなければならず、組織の中核を担う職員のノウハウが蓄積しないことから、業務効率の低下につながるとともに、コスト面でも無駄が生じています。
【参考】産労総合研究所調査データ 従業員1人あたりにかかる研修費用32,412円
いずれにしても、特別区が魅力のない職場になっていると言っても言い過ぎではないと思います。自治体の仕事は、区民・住民からの付託を受け、住民福祉の向上のため、責任を持って働くことができる誇らしい仕事であり、長く働いて、その地域の文化と歴史をつないでいける仕事です。
労働組合としても、働き続けられる職場・働き甲斐のある職場、地方自治法にある「住民福祉の増進」につながる魅力ある自治体づくりを追求しています。
(2)再任用職員の処遇改善について
2024年4月1日から定年延長制度がスタートしました。定年引上げとなった職員は、60歳時と同様な職務・職責で働いているにもかかわらず7割の給料で働いています。それに伴い、月例給をもとに計算される一時金(ボーナス)や時間外勤務手当なども減額を余儀なくされています。
再任用職員の給料は、定年引上げ職員より劣悪で、60歳時の6割未満のうえに、一時金の支給月数も半分程度になっています。この間の私たちの奮闘により、会計年度任用職員に勤勉手当が支給されたことに伴い、再任用職員だけが一時金支給月数を低く抑えられています。
組合には、高齢期職員から「このような給与ではモチベーションを維持できない」「頑張って仕事はしているが、精神的には参っている」といった悲痛な声が寄せられています。高齢期職員の嘆きは、少なからず、若年層の職員の将来への期待を失わせるものとなっています。
ある係長の話ですが、賃金の過酷さを知った部下から「それでよくモチベーションが保てますね」「かわいそう」と慰められた話をしてくれました。
一方で、あまりにも酷い処遇によって、再任用満了や定年を待たずして退職し、他の自治体で会計年度任用職員として働いているといった声もよく聞くようになりました。
職場は、受験者の大幅減、若手職員の離職、病気休職者の増加、昇任試験の受験率低下など課題が山積している中、さらに高齢期職員のモチベーションの低下となれば、行政運営に支障を及ぼすことは明らかです。まして退職ともなれば、蓄積された高い技術・知識・経験を失うことになり、自治体財産の損失と言っても過言ではありません。
任命権者は、定年引上げ職員、再任用職員に60歳前と同様な職務・職責を課していることから、同一労働同一賃金、地方公務員の給与決定原則である「職務給の原則」を逸脱しない対応を行うべきです。
府中や調布、国分寺など、都下の7つの市役所では再任用職員の処遇改善を勝ち取っています。区(任命権者)として区長会や人事委員会に対し再任用職員の処遇改善の働きかけを行うよう要請していきます
「公共を取り戻す」取り組み(FAX1本で契約解除通告について)
現在、区立保育園では調理業務の委託化が進められ、一部の園では委託事業者による調理業務が行われています。
2025年4月に新たに調理業務を委託するにあたって、区側はプロポーザル方式での選定を行いましたが応募がなく、やむなく区は委託費を1.5倍にして随意契約で委託事業者と事業契約を締結しました。
しかしながら、この事業者は清掃を専門にしている事業者で保育園調理の経験が無かったことが明らかになりました。調理に際し離乳食に固いものが提供されたり、サイズが大きい食品が提供されることもあり、食べさせる保育士の業務が増えました。また、栄養士が調理につきっきりになるため、去年まで実施してきた食育活動まで手が回らなくなりました。
問題はこれで終わらず、有ろう事か委託事業者は、翌日からの契約解除をFAX一本で通告するあり様で、職場に混乱が生じたことは言うまでもありません。
幸いにも他の園に直営調理師が残っていたため、なんとか直営園からの応援体制を組んで次の日から給食を提供することができました。
安心・安全な給食を提供することは自治体の責務です。区側には今回の事態を総括し、調理業務の民間委託を見直すべきです。そのためにも、現業職における退職不補充方針を見直すとともに、保育園栄養士と調理師、保育士、目黒区(保育課)で築き上げてきた全国に誇れる保育園調理の高い水準を継承していきましょう。
春闘の取り組みに参加を!
物価高対策、社会保障充実など、労働組合や世論の運動は大きくひろがっています。また、総選挙においても、各党が消費税の減税の政策を打ち出しています。
目黒区職労は、賃金をはじめとする民間労組の春闘を支援するとともに、目黒区内で取り組まれる国民春闘の行動に積極的に参加し、国民課題と「公共を取り戻す」取組みと結合させ奮闘していきますので、組合員のみなさんの「1人1行動-ヒトリイチ行動-」をお願いします。
春闘の課題(主な春闘要求)について
(1)物価高騰を上回る大幅賃上げをめざします。
(2)今秋の予算・人員闘争につなげるため人員配置や仕事のあり方についての取組を追求します。
(3)高齢期職員の処遇改善、とりわけ再任用職員の一時金について、常勤職員と同じ支給月数を求めます。
(4)住民サービスの質の維持向上、公務の知識経験の継承に必要な現業職の新規採用を求めます。
(5)通勤手当の改善に取組みます。
(6)保育士の人材不足を解消するため中目黒職員住宅の復活を求めます。
(7)目黒区が発注する公契約(工事請負や業務委託)の最低賃金(労働報酬下限額)を1500円とするよう求めます。
(8)新規採用職員の組織化に取組みます。そのための取組み方法・体制を構築します。
(9)ハラスメント対策を強化します。
(10)労働基準法の改悪に反対します。
取り組みの進め方
(1)職場懇談会を実施します。そのために春闘職場討議資料を作成します。
(2)春闘要求書を提出し、その要求をめざします。
(3)ストライキ批准投票の高率批准をめざします。
(4)長時間労働の縮減を求める職場を拾い集めたるめ、残業職場調査を再開します。
(5)ライフワークバランスを推進する取り組みを進めます。
(6)大幅賃上げのエビデンスとなる全国一斉生計費調査に取り組みます。
(7)離職防止につなげるため青年アンケートに取り組みます。
(8)目黒区労連、目黒労協が呼びかける地域宣伝に参加します。
(9)メーデーを成功させます。
新春クロスワード“ひとこと”紹介 その3
再任用職員の給与制度の改正に向けて、引き続きよろしくお願いします。
まだまだ分からない組合用語が多くあるので勉強しなければ、という思いです。
育休代替が正規職員配置になりますように…(切実)。
働く喜びを感じられる人達がどんどん増えるような職場を作りたいですね。
今年もたくさん勉強します!
児童館・学童保育クラブの民営化反対!!子どもが幸せになれない。保育の質が下がる。民営化を進めるべきではない。事業者にまるなげ。公的責任をしっかり果たすべき。
いつもタメになるお話ありがとうございます!
「あさあけ」が横書きになって、とても読みやすくなった。
働きやすい環境改善を希みます。
働きやすい職場にする為に共に頑張ります!!
いつもありがとうございます。人員補充、事務負担の軽減、もう少し改善しますように。
職員も働き続けたい職場づくりのために、団結していきましょう。
★金属労働者のつどい・東日本集会
民間単産(金属・情報機器メーカで働く労働組合)が主催する春闘集会
すべての仲間の賃上げで、物価高騰からくらしと地域経済を守ろう
日時 2月28日(土) 開場12:30 開会13:00~
会場 上野水上音楽堂